2015年3月1日日曜日

スパークリング日本酒ベスト10

1位 FLOWER SNOW(西田酒造店、青森市)青森の銘酒「特別純米酒 田酒」をつくる酒蔵の一品。口に含むと、最初は「酸味が勝る感じ」がするが、続けて純米酒らしいコクがあり「米をかむ時のような自然な甘さを感じる」。開栓すると勢いよく白い沈殿部分が浮き上がり、瓶内で泡雪のように細かいおりが舞うにごり酒。青森県産の酒造りに適した米「華吹雪」に八甲田山系の地下水と自社の酵母を加えて熟成させた。
「キリッとしてキレもよく、食中酒にお薦め」にごり部分を酒の重量比で2~3割にとどめているため、のど越しもよい。

2位 梵 プレミアムスパークリング
(加藤吉平商店、福井県鯖江市)「華やかな感じはシャンパンにも負けない。食前にいいのでは」という存在感のある純米大吟醸酒。酒造りに適した米「山田錦」の中でも最上とされる兵庫県のある地域で収穫されたものを20%まで磨いてつくった。8割を削ってしまうぜいたくさだが、精米歩合を50%、35%と試していき、味を確かめた結果たどり着いたという。酵母も自社で開発した。
 日本酒はできたてを出荷するが、これは生きた酵母ごと瓶詰めして瓶内で発酵させ、さらに10カ月以上マイナス8度の氷温熟成庫でねかせてから出荷する。

3位 獺祭スパークリング50(旭酒造、山口県岩国市)人気の「獺祭(だっさい)」ブランドのにごり酒は「キリッとした飲み口の中に残る米の甘さのバランスが絶妙。寿司にも合う」。山田錦を50%まで精米して造る純米大吟醸酒を瓶内二次発酵させたにごり酒。炭酸ガスは比較的強めで、瓶を振ったり、冷やし方が足りなかったりすると、開栓した途端にほとんどが噴きこぼれてしまう恐れがあるので注意したい。保管や飲むのに適した温度はセ氏2~5度。「白濁しながらもしっかり泡が立つためキレイ」だ。

4位 発泡純米酒 ねね(酒井酒造、山口県岩国市)アルコール度数は5%で、「甘めだが非常にクリアでキレがよく、洋ナシのような味わい」だ。山口県産の米「日本晴」を70%に磨いてつくった純米酒を瓶内で二次発酵させる。「普段、日本酒を飲まない女性も楽しめる。デザートがわりにフルーツチーズとともに」

5位 MIZUBASHO PURE(永井酒造、群馬県川湯村)まるでシャンパンのような泡立ちと透明度。兵庫県産の米「山田錦」と武尊山の地下水を使う。仏シャンパーニュ地方を訪ね、伝統的な瓶内二次発酵の技術を日本酒でも実現させた。「本格的な辛口。さしみなど生もののほか、チーズや味噌など発酵系食品とも絶妙」。

6位 八海山 発泡にごり酒(八海醸造、新潟県南魚沼市)「八海山」ブランドのにごり酒は「キリッとした味わい」。酒造りに適した米「五百万石」と、八海山のこだわりの水を使っている。炭酸ガスを加え、飲み口のすっきり感をより強く打ち出した。「かすかにサイダーのような香りがして飲みやすい」。

7位 月の桂 吃驚仰天(増田徳兵衛商店、京都市)「日本酒らしさを保ちつつ、アルコール度数は低めで飲み慣れていない人にもお薦めできる」初心者にも飲みやすい一品。明るい青色が印象的な瓶の底に沈んだ粉雪のような細かなおりが映える。

8位 発泡清酒 ラシャンテ(鈴木酒造店、秋田県大仙市)比較的強い発泡性があり、もち米の系統をひく米「あきたこまち」を使っているため独特の甘みも感じられる。温度の調整をきめ細かくできる発酵タンクを開発した。コーラ飲料のようなすっきり感を目指し、炭酸ガスを充填。「さわやかな余韻が楽しめる。鳥をデザインしたボトルが女子に受けそう。

9位 奥の松 純米大吟醸スパークリング(奥の松酒造、福島県二本松市)「甘めで乾杯にもお薦め」で飲みやすい。50%まで精米した食米の「めんこいな」に、さわやかな酸味を生む特徴のある酵母を使った。瓶内二次発酵の期間を調整し、酵母を活性化させ「しっかりとした泡」を出せるようにした。「米の味を感じられキレもよく、食中酒としてもすっきり飲める」

10位 本生にごり酒 スパークリング大自然(宮島酒店、長野県伊那市)純米吟醸生原酒を瓶内二次発酵させた。「米の味が強く、甘みと酸味バランスが良い。味噌ベースの鍋に合わせたい」。米は信州伊那谷で、使う農薬を抑えて栽培したもの。白く沈んだおりは多めでにごり酒の中では発泡性も強い。

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